実験動物のために声をあげよう!~国会議員へ働きかけを~

 動物愛護法は当初、内閣法(省庁が改正案を作成)での改正を想定し、環境省が主導で改正案をまとめようとしていましたが、予定が変わり、前回や前々回の改正同様、議員立法(議員や政党が法案を作成)で改正されることになりました。よって各政党の意見や国会議員の動きが重みを持ちます。

 

 今まではパブリックコメントでの環境省への意見提出が重要課題でしたが、今後は議員や政党への働きかけが重要になります。

 

 動物愛護法改正は、各政党のワーキングチームやプロジェクトチームで素案がまとめられ、その後衆参の環境委員会を通して国会へ提出されますが、実質的な中身は、各政党の素案の段階ででほとんど決まってしまいます。実質的に3月までが私たちの要望を訴えるために残された期間です。

 

 動物愛護法は5年毎の見直しが定められていますが、実際に改正されるのは6-7年毎です。今回改正が実現しなければ、また何年も動物実験に対して法規制がなく、実態把握も行政監督もできない状態が続くことになります。

 

 環境省が平成23年11月から12月にかけて行ったパブリックコメントでは、実験動物の取扱いについて、規制すべき、規制を強化すべき、という意見が24,286件寄せられていますが、実験動物に関連する複数の学会や業界団体、関連省庁までが、動物実験/実験動物について見直す必要がないという意見を出しており、全く予断を許しません。

 

 今度こそ、動物実験/実験動物の法改正を実現するために、国会議員や政党へ、一般市民は動物実験の実態把握と3R原則・福祉の推進を望んでいることを、メールや手紙、FAXで働きかけてください。

 

<要望例>

・実験動物施設を登録制にして、実態把握と最低限の行政指導が行えるようにしてください。

・3R原則(代替、削減、苦痛軽減)の実効性を確保するためにも施設の登録制は不可欠です。

・現状の自主管理では行政や市民の目が入らないので、都合の悪い情報は隠され、3Rや動物福祉の実効性を確保することはできません。

・3R原則は国際的に広く認められる必須条件なので、義務化してください。

・アメリカやイギリスの例に倣い、3R原則を推進するための行政窓口を設けてください。

・国際基準の動向に配慮し、OIE規約等の要件を法律に反映させてください。獣医師の設置や動物実験委員会への一般市民の代表参加が求められています。

・動物愛護法は、法律の目的(動物の虐待の防止、動物の適正な取扱いその他動物の愛護に関する事項)に照らして、動物実験の適正化を含むことは必須です。第41条を「雑則」の章から外して、「動物実験の適正化」の章を設けてください。

 

 ●民主党 
※環境委員会の構成変更により1名取消し、2名追加になりました。

民主党へのご意見
http://www.dpj.or.jp/contact/contact
生方幸夫(衆議院・千葉6区) 衆議院環境委員長
http://www.ubu2.jp/
大谷信盛(衆議院・大阪9区) 衆議院環境委員会理事
http://www.nobumori.jp/
川越孝洋(衆議院・比例区九州ブロック) 衆議院環境委員会理事、動物愛護対策WT副座長
http://www.dpj.or.jp/member/4091
近藤昭一(衆議院・愛知3区) 衆議院環境委員会理事
http://www.kon-chan.org/
篠原孝(衆議院・長野1区) 衆議院環境委員会理事
http://www.shinohara21.com/blog/
矢崎公二(衆議院・長野4区) 衆議院環境委員会理事
http://yazakick.jp/
横山北斗(衆議院・青森1区) 衆議院環境委員会理事、環境部門会議党側座長
http://webhokuto.com/
小見山幸治(参議院・岐阜県) 参議院環境委員会理事
http://komiyama.to/
小西洋之(参議院・千葉県) 参議院環境委員会理事
http://www.konishi-hiroyuki.com/
田島一成(衆議院・滋賀2区) 動物愛護対策WT座長
http://www.tajimaissei.com/
岡本英子(衆議院・神奈川3区) 動物愛護対策WT事務局長
http://okamoto-eiko.com/hp/index.html
岡崎トミ子(参議院・宮城県) 動物愛護対策WT顧問
http://okazaki-tomiko.jp/
松野頼久(衆議院・熊本1区) 動物愛護対策WT顧問
http://www.matsuno-yorihisa.com/
吉川政重(衆議院・奈良3区) 動物愛護対策WT事務局次長
http://www.yoshikawa-masashige.com/
浜本宏(衆議院・比例区近畿ブロック) 動物愛護対策WT
http://www.hiroshihamamoto.com/
福田衣里子(衆議院・長崎県2区) 動物愛護対策WT
http://www.eriko-fukuda.com/index.php

 

 ●自民党

自民党へのご意見
https://ssl.jimin.jp/m/contact
田中和徳(衆議院・比例区南関東ブロック) 衆議院環境委員会理事
http://www.tanaka-kazunori.com/
吉野正芳(衆議院・比例区東北ブロック) 衆議院環境委員会理事、環境部会長
http://www.myoshino.com/
松村祥史(参議院・熊本県) 参議院環境委員長
http://www.yoshifumi.net/
川口順子(参議院・比例代表) 参議院環境委員会理事
http://www.yoriko-kawaguchi.jp/
北川イッセイ(参議院・大阪府) 参議院環境委員会理事
http://www.k-issei.jp/
松浪健太(衆議院・大阪10区) どうぶつ愛護議員連盟幹事長
http://www.kentakenta.org/
三原じゅん子(参議院・比例代表)どうぶつ愛護議員連盟事務局長
http://www.miharajunco.org/

 

 ●公明党 

あなたの声を公明党に
https://www.komei.or.jp/contact/
加藤修一(参議院・比例代表) 環境部会長
http://www.shuuichi-katoh.jp/
高木美智代(衆議院・比例区東京ブロック) 動物愛護管理推進委員会委員長 
http://www.michiyo-t.com/


これまでの法改正の経緯と状況は、以下のALIVE記事が参考になります。

http://www.alive-net.net/law/kaisei2012/giin_rippou.htm