実験動物については一切改正なし-委員会質疑の要請を!ー

-2012年8月23日-

 与野党4党(民主、自民、公明、生活)合意の動物愛護法改正案が公表されました。

 法案は来週、衆議院の環境委員会と本会議、再来週に参議院の環境委員会と本会議を通過し、今国会中に成立する見通しとのことです。

5/31決定の民主党案通り、実験動物/動物実験については一切触れられず、改正なしです。附帯決議において何等かの文言を盛り込みたい(田島一成・民主党動物愛護対策WT座長)とのことですが、内容は未定です。

 議員立法の改正は、国会の公の会議ではなく、非公式な政党間協議と根回しで改正案が作成されるため、一般市民の目からは審議の経過を知ることができません。(委員会や本会議でも実質審議は行われないことが多い。)

 今回の改正作業に関しては、民主党(環境部門会議、動物愛護対策WT)が何度か公開での会議を開いたものの、肝心の実験動物の項目が削除されたいきさつについては、非公開の会議の中で話し合われたため、雑誌の記事等から伺い知る以外にその理由やいきさつについて知る由がありません。

このような不透明な立法作業のあり方は、本来民主主義の理念に反するものであり、せめて委員会での実質審議を経るべきであると考えます。

この件に関しては、自民党の河野太郎議員がブログ記事で触れておられます。

 当会ではこのような事態に対し、動物愛護法を担当する国会の正式な委員会である衆参の環境委員会の委員に対し、委員会での質疑を求める要請を出しました。

 委員会での質疑を実現させるためには世論の関心と声が必要です。皆様からも、上記の要請を参考にして、特に4党協議に入っていない政党所属の環境委員(以下参照)に対して、環境委員会での動物愛護法に関する質疑を求めていただくよう、お願い致します。また、最低でも委員会の附帯決議で実験動物施設の届出制や3Rの強化を今後の検討事項とすることも合せて訴えていただければと思います。

 <衆議院環境委員>
 佐藤 ゆうこ (無)
http://yuko-sato.com/contact (フォーム)
03-3508-3537 (FAX)

 <参議院環境委員>
 水野賢一 (みんな)
office@mizunokenichi.com (メール)
03-6551-0519 (FAX)

 委員 市田忠義 (共産)
http://t-ichida.gr.jp/FS-APL/FS-Form/form.cgi?Code=ichida_goiken (フォーム)
03-6551-0513 (FAX)

 委員 亀井亜紀子 (みどりの風)
http://akiko-kamei.home-p.info/form/ (フォーム)
03-6551-1220 (FAX)

 委員 舟山康江 (みどりの風)
http://y-funayama.flier.jp/contact.html (フォーム)
03-6551-0522 (FAX)

 委員 平山誠 (大地)
03-6551-1018 (FAX)

 上記以外の(4党協議に入っている政党所属の)委員に対しても出していただくことができます。宛先はこちらを参照してください。

 

iinkai-shitsugi
委員会での質疑を求める要請
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